どもです!!みのりです!!
本から投資法を学ぼうのコーナーです!!
株価を気にするようになった「脱投資初心者」の為、動じない投資マインドを作っていきましょう!!!
今回は業務拡大をし過ぎてマネジメントが大雑把となり倒産したNOVAから投資法への落とし込みを行いましょう!!
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1 軽い感覚で成長スピードを上げると管理しきれなくなる
2 契約したサービスが受けられないという懸念が崩壊を招く
3 大雑把になると自信がなくなる
目次
NOVAウサギでおなじみNOVAの倒産
サークル感覚英会話
NOVAは皆さんご存じですね。
NOVAウサギというキャラクターが広告としてテレビCMで流れていた英会話事業の会社です。
そのNOVAのコンセプトは「駅前留学」という英会話学習で、この発想は外国人と触れあうサークルをあちこちに作りたいという思いから産まれました。
そして、当時あった英会話教室は決まった時間に通い続ける「学校型」が主流であったのに対し、NOVAは「サークルのノリで暇になったら英語を学んでもらう」路線で業界に入り
見事そのコンセプトは市場で受け入れられ、売り上げ教室数ともに毎年2倍以上スピードで成長して創立10年目にして株式会社化しました。
増えすぎた教室
2005年頃NOVAの変調が顕在化が始まりました。
全国に進出したNOVA教室は970にまで急拡大していましたが、ここで問題が発生します。
それは入学者の大幅な減少です。
教室の数は2003年からの2年間で1.6倍まで増えたにもかかわらず、顧客は9%しか増えない事態となっていました。
もちろん、英会話に通う人が極端に少なくなった訳ではありません。
日本人の3大解決できない問題として「片づけ習慣・ダイエット・英会話」が存在しており、これらの業界が廃ることはまず無いと言われております。
ではなぜ入学者が減ったのか、競合他社が似た戦略を取ったもありますが一番の原因はNOVAと契約した人が「望むときに英会話が受けられないのでは」という懸念が広く広がったことでした。
当時のNOVAの教室数の増加スピードがとてつもなく、各教室を管理するための人手が追いついていませんでした。
顧客の数が多くても少なくても各教室の事務や財務、教師の教育など行わないといけない業務は教室数と比例して増え続け、スタッフのマネジメントキャパシティが追いついていない状況にまで達していました。
サービスが受けられない
スタッフが足りないということはその分行える講義も少なくなり、さらにいざという時の対応を請け負うリソースも少なくなります。
その結果、時間ができたのに英会話が受けられず、対策してもらいたいのにスタッフ不足でそのサービスも手が回らない・・・
そんな状態が続けば、自然とNOVAに行っても英会話が受けられないという懸念が世間に広がってしまうのも無理はありません。
そこにさらなる問題としてNOVAの契約内容である「長期契約での大量購入」が降りかかります。
これは2~3年かけて英会話教室に通い、英会話講義を事前に大量に購入しておくものでした。
ここが他の競合他社より強い点で、本来授業時間が決まっている英会話に比べて、長期の契約の為目に見える「授業当たりの単価」を小さくすることができたのです。
しかし、逆に言えば前もって購入した分の講義を受けられないと顧客が損する仕組みであった為、とにかく皆なんとか損はしたくないと購入した分の講義を受けよう殺到しました。
この我先との顧客の行動がさらにスタッフのキャパシティを圧迫するのは目に見えると思います。
そして驚く事にNOVAのさらなる問題が発覚し、顧客との契約問題にまで発展する事態となるのです!!
まとめ
1 軽い感覚で成長スピードを上げると管理しきれなくなる
2 契約したサービスが受けられないという懸念が崩壊を招く
3 大雑把になると自信がなくなる
今回はここまで、次回はNOVAのさらなる問題点に加えて投資法に落とし込みます!!
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