どもです!!みのりです!!
本から投資法を学ぼうのコーナーです!!
株価を気にするようになった「脱投資初心者」の為、動じない投資マインドを作っていきましょう!!!
今回はあのリーマンショックの原因となったリーマン・ブラザーズの倒産から投資法を落とし込んでいきましょう!!
前回の記事はこちら
1 資金の差を埋めようと危険な手法に手を出してしまう
2 危険な方法でもみんなが成功していると出遅れまいとマネしてしまう
3 人間は集団になるとリスクをリスクと感じにくくなる
目次
リーマン・ブラザーズについて知っておこう
始まりは日用雑貨と綿!!
もはや投資をやる人で知らない人はいないというほどの会社「リーマン・ブラザーズ」
皆さんどのくらい知っていますか?
リーマン・ブラザーズは投資銀行でこの倒産を皮切りに世界中にリーマンショックとして影響して多くの会社が倒産した。ではないでしょうか。
リーマン・ブラザーズの生い立ちについて簡単に説明しますね。
始まりは1884年の19世紀、雑貨店から事業が始まり、リーマン家3兄弟が集まってリーマン・ブラザーズが出来ました。
そして当時服などに使われる「綿」が高騰していた時にお金の代わりに綿を受け取り、その綿をまた誰かに売るというトレードビジネスを始めました。
そして投資銀行へ
その後、3兄弟の1人が亡くなりますが事業をニューヨークに移しコーヒーや砂糖、石油といった商品(コモディティ)取引を充実させていきました。
さらに鉄道建設の債権市場にも参戦、インフラ投資を中心にますます会社は大きくなり巨大な投資銀行と成長しました。
簡単にリーマン・ブラザーズの生い立ちを説明しました。では一体何が原因でリーマン・ブラザーズは転がり落ちたのでしょうか?
そして倒産へ
TOP3との大きな差
当時波に乗っていたリーマン・ブラザーズはある考えを持っていました。
「アメリカの近代化に向けて安定的な資金調達の必要性は高まるはず」
インフレの発展は目覚ましく、成長があまりに速く計画が先行して資金が足りなくなり、お金を借りたくなる企業は増えると睨んだのです。
世界恐慌にも見舞われましたがリーマン・ブラザーズは倒産に至らず
1984年に一度問題が起きます。
銀行業務(花形だが稼ぎは普通)とトレード業務(目立ってはいないが稼ぎは大きい)の対立が起き、それが原因で経営が大きく傾きました。
おっと、確かに経営は傾きましたがリーマンショックの原因はこれではないですよ(笑)
年代も違いますし、影響もまだ小さかったです。
では、ここからが本題・・
経営を立て直して再上場してからが問題の始まりでした。
その時のリーマン・ブラザーズは4位でした。
何の順位か?アメリカの投資銀行の順位です。
アメリカの投資銀行4位ならすごい!!と思いますがTOP3との差はとんでもなく空いてました。
TOP3は「ゴールドマンサックス、モルガン・スタンレー、メリルリンチ」です。
ひとまずお金をいっぱい持っている投資銀行と思っていただければ大丈夫です。
圧倒的に資金の不利なリーマン・ブラザーズ・・・
どうすればTOP3に太刀打ちできるのでしょうか
なんて危険なことを!
では、資金の不利なリーマン・ブラザーズは何を使ったか
レバレッジです。
この言葉を聞いておそらく何人か冷や汗をかいたのではないでしょうか(笑)
そうですあのレバレッジです。世界の投資銀行がそんな危険なことするのかとも思いますね。
原因はまだ他にもあると言われてますが大きな原因はこのレバレッジだと思われます。
普通投資銀行が儲けとして行うことは手数料を収入でリスクは高くないですがリータンも少なめです。
それではTOP3には勝てないとリーマン・ブラザーズは自分で資金を出して株を買う「自己投資」事業に割合を増やしました。
そして自己資金では足りないため市場からお金を調達してまとめてレバレッジ取引も行いました。
これがどのくらい危険なのかというと個人投資家が個人資金に加えて消費者金融からお金を借りてそれをまとめて信用取引口座でレバレッジ取引を行うぐらいの危険です。
自己破産で差し押さえも普通にあり得るレベルです。
リスクの正体が掴めない
当時は金利が小さかったこともありましたが、それよりも問題なのはブレーキが壊れた蒸気機関のような社内の雰囲気でした。
・投資銀行としては「ボーナス」の比率が高く、短期的に儲けを出すだけで社員の給料が跳ね上がる構造
・リスクの中身を全く理解してなくて、高いリスクではないと思われていたが実は信用力の低いジャンク商品を買っていた
・周りの同僚みんな成功して儲けていて、やらなきゃ損という集団心理が蔓延
誰か一人は指摘してもいいと思うのですが「集団的な愚かさ」が発揮されるのが人間だそうです・
指摘していたといても(たまたま)成功しているという結果を証拠に持ち上げて聞いてくれそうにないですケド・・
そのまま危険な取引は続き結果的に約36倍もレバレッジ取引をかけていた投資銀行が経営危機になり、一気に問題が表面化して崩壊が始まりました。
リーマン・ブラザーズの社員は当たり前にやっていたことがリスクの正体だったとわからないまま滑り落ちてしまい、リーマン・ブラザーズは倒産。
そしてリーマン・ブラザーズが投資していた先からお金が一気に抜けリーマンショックが始まってしまいました。
投資法への発展
投資法への発展ですがほとんど説明しなくてよいのでしょうか(笑)
レバレッジ取引をただやらないではありません。
人間は集団になるとすぐにリスクをリスクと感じなくなることです。
そしてリーマン・ブラザーズのように資金の差を埋めようといって焦ってリスクを無視した戦法を取らないことです。
私も投資ブームに乗って始めて下落したときに、やっとリスクのおそろしさにしっかり目を向けるという愚かな行為をしたのであまり言えません。
リーマン・ブラザーズのように高リスクを取っていて周りのみんなが成功している時はほとんどリスクが見えていません。
客観的に見れば明確でも成功しているという結果によって行動に移さない、もしくはそもそも耳に入らないのかもしれません。
さらに、リスクについて誰か考えてくれていてそのうちわかるだろうという姿勢も危険です。
それを聞くときにはもうあなたの脳はリスクのことを聞かなくなっているかもしれないのですから・・・
まとめ
1 資金の差を埋めようと危険な手法に手を出してしまう
2 危険な方法でもみんなが成功していると出遅れまいとマネしてしまう
3 人間は集団になるとリスクをリスクと感じにくくなる
ではでは、次のブログでお会いしましょう!!!!
今回の本はこちら↓