どもです!!みのりです!!
本から投資法を学ぼうのコーナーです!!
株価を気にするようになった「脱投資初心者」の為、動じない投資マインドを作っていきましょう!!!
今回で孫子の兵法の記事は最後です。
最後は甘えた戦略家は卒業というまとめで投資へ落とし込んでいきましょう!!
前回の記事はこちら
1 とりあえず分散など安直な戦略家にはならない!
2 欠点に気づくため負けてれる時に負けておく
3 孫子の兵法は裏技ではなく、基礎の中の基礎
目次
安直な戦略家は卒業!
孫子の兵法
今なお議論を呼び日夜研究が進んでいる戦略家「孫子」
ビジネスだけでなく、スポーツや人生 「負けないための戦略」中心に記載
座右の銘にしている方が世界中に存在!!!
未熟な戦略家とは?
未熟な戦略家とは何でしょうか?
知識が少ない?精神が弱い?それとも、経験不足?
個人的に未熟な戦略家とは、追い込まれた時にすぐ安直な方へ向かってしまう人だと思います。
知識が少なく、安定の行動を勘違いしていて
精神が弱く、ちょっとした逆風で感情が変わり
経験が少なく、焦って結論付けてしまう
このような戦略家は自ら負けに近づいてしまっており、負けを回避するという鉄則を守ることは難しいです。
さらに、安直に行ってしまう戦略に分散という行動があります。
もちろん分散も立派な戦法であり、戦でも全滅するよりかは1人でも生き残ることは大切です。
しかしよく考えずに分散を行うことにより状況が悪化してしまうことがあります。
その事例を戦にたとえてお教えしますね。
安直な分散の危うさ
ある国同士が木生い茂る森で争っていたとします。
森の木によってお互いの動きが確認できず、守る準備はある程度整えても攻めが難しい状況でした。
この場合、奇襲などを成功させて先手を握った方が有利だというのは間違いありませんね。
そしてもし、本陣から遠い陣が相手の奇襲を受けて敗れてしまい、さらにそこからの敵の動き把握できない状態となってしまったら・・
その場合あなたはどう守ろうとしますか?
まず考えてしまうのが、こちらに襲われてほしくない場所に広く薄く兵をまいて守るというやり方です。
監視する場所を増やして奇襲を防ぐ作戦ですね。
しかし、さらなる奇襲に焦り兵をまく場所をしっかり吟味せずに配置してしまうと・・
敵から見て、都合良く敵が分散してくれて一箇所の戦闘で相手する人数が減って、各個撃破がしやすくなった。
というリスク対策の為に分散させたのに、逆に新たな弱点を作ってしまいそこを敵に狙われるという結末になってしまいました。
敵が次どこに出没するかわからず、こちらはその対処に走り回らないといけない。
このような状況に追い込まれた時点でかなり不利局面なため、基本戦略家はこれを避けるために動きます。
また、手慣れた戦略家ほど安直に分散は行いません。しっかりと必要性を分析した上でやむを得ず分散させるのが普通です。
安直な考えでのリスク対策は危険ですのであらかじめ吟味しておく、できる戦略家になりましょう!!
負けられる時には負けておく
本番以外でも負けを完全に回避する?
ここまで孫子の兵法をまとめましたが少し頭をほぐしておかないといけないところがあります。
それが「何でもかんでも負けを回避しなければならない」というところです。
この言葉だけだと練習でも負けてはいけないという印象を持つかもしれませんが、負けてはいけないのは本番と捉えた時だけです。
逆にスポーツでいう練習試合で負けれる時に負けて慣れることも大切です。
腕利きのギャンブラーも全勝無敗ではなく、負けるときは負けます。
ただ、この負けはいつか訪れる勝負時でも動じない心を作るための負けでした。
繰り返しになりますが、動じない心などは経験によって育ちやすく、最終的に勝負時に勝てたら練習試合などで負けも問題はありません。
正しい負け方
負けれる時に負けておくのはよいですがここで気をつけておかないといけないことがあります。
それが何の準備もせずただ負けを重ねることとあらかじめ予想を立てておかないことの2つです
適当にやってひとまず失敗するのはおすすめしません。
何の準備もしないで負け続けるの最大の問題点は、合っているパターンを絞るなど理想とする目標にたどり着くまでに時間がかかり過ぎることが挙げられます。
俗に言う当たって砕けろですが、当たれる体は限られてますし、時間も有限です。
時間が無限にあればよいのですケド(笑)
なのである程度パターンを絞りこんだり、練習を重ねた上で試して時間は無駄にしないようにしましょう!!
予測を立てておかないと行けない理由は原因の究明を深く行うためです。
ある程度段階を踏んで予測しておかないと結果が「成功・失敗」の2極化してしまうことがあるからです。
もしくは途中で失敗したときに段階ごとにソースとなる原理を調べておくことで改善する精度を非常に高くすることができ、他の人より段違いに成長できることでしょう。
人によって捨てるべきではないものが変わる
もうひとつ覚えておいて意識を変えてほしいことがあります。
それは人によって目指す目的があり、それぞれ「切り捨てるなんてありえない絶対重要なもの(以下、絶対重要)」を持っている。
そしてその重要なことは必ずしも、皆同じく絶対に重要と思っていないことがあるということです。
実際に例でお話します。
野球のチームでそれぞれ
①普通のピッチャー
②戦略的なピッチャー
③野球監督
④球団
階層構造になってます。
まず①の普通のピッチャーが絶対重要と思っているのは「目の前にバッターを打ち取る」「相手を0点に抑える」です。これに心血を注ぐのは普通ですね。
では②の戦略的なピッチャーはどうでしょうか?
①との大きな違いはすべてのバッター相手を打ち取るということをしなかったことです。
何をしたかというと、点数や展開的に余裕がある時、若いバッター相手にわざと甘い球を出してました。
当然バッターはチャンスと見てヒットやホームランを打ちます。試合的に点数は有利な時に行うので最終的な試合結果には関係しません
すると相手の監督はこう考えます。「若いやつはあのピッチャーに強いんだな」と、そしてチャンスの時に使ってみようという作戦を立てます。
もうおわかりの通り、点が取られるとまずい展開になると前に打たせた若いバッターが出てくるでしょう。
あとは本気でボールを投げて打ち取るだけです。
言わば目の前のバッターだけに集中するのではなく、試合の勝利を選ぶために①普通のピッチャーの「目の前にバッターを打ち取る」「相手を0点に抑える」という絶対重要を捨て駒にしていたのです。
そしてさらに階層が上になるとまた絶対重要が変わります。
③監督は試合に勝つよりも優勝を絶対重要と見ています。
④球団は優勝よりも観客動員や利益を絶対重要として、観客が増える戦い方にシフトチェンジするため、③の監督がチームを優勝に導いたにも関わらずその監督を解任した
という階層構造的な問題が含まれています。
投資法への落とし込み
具体的ではなく抽象的に
孫子の記事をまとめてきましたが最後に全体を通して投資に限らず、あらゆることに孫子の兵法を生かすのに大切なことをお話します。
孫子は2500年前の人物で疑いようもなく古典ですね。
その古典を十分に生かすには抽象度を上げて考えることが重要となるのです。
基本学校でも会社でも与えられた課題をこなすため具体的に考えることが何よりの武器になります。
そして単純に成績を上げるなら古典よりもマニュアル本やテクニック本といった具体的な本が役に立ちます。
しかし現代では「先が見えにくい時代」「グローバル競争が広がり加速する時代」という未来に対する具体的なマニュアルは不確実性を多く含むため、持っても対応しにくくなっています
特に顕著に表れるのが指示する立場や個人、自営で生き残る必要がある時に傾向が強くなります。
抽象度上げて考えるのによいのが「あちらの方向が何とかなる」という方向性と「競争状態での原理原則」という考えなければいけないルールの2つです。
特に孫子で養えるのが後者の考えないといけないルールです。
騙し合いや負けを回避するなどまず守らないと損害が重なる物です。
方向性について理解を深めるのによいのは歴史書です。
そもそも方向性というのはまず方角を知らないと話になりません。
なので昔の出来事の理由や原因を「簡単に一言で言い直せば」や「より一般的に表現するとどうなるのか」と自身の頭の中に大ざっぱな地図を作り上げ、この方向に向かうとどんな分野があってなんの法則を通るかを作り上げるのが良いと思います。
もちろんいきなり難しい歴史書を読むというわけではなく、子供向けの本でも大丈夫なのでゆっくりと地図を埋めていきましょう。
地図ができればなにか誤った時にもすぐ判断ができ、知識として精神的な支えにもなることでしょう!!
孫子は基礎の基礎
ここまで来ましたが皆さんずっと「あれ?」となっていたのではないでしょうか。
孫子という偉人が書いた兵法なのだから度肝を抜かれるような裏技やテクニックがあるのでは!?と
ただ、全体を通しても明日にでも仕事に生かせそうなテクニックは見あたらないと思います。
それもそのはず、孫子の兵法は基礎の中の基礎を記したものなのですから(笑)
ただ、基礎を作るというのはもっとも簡単そうでもっとも大変なことです。
投資をやっていくにも、生活していくにしても基礎をより強度にしていくのはとても重要なことです。
今回孫子の兵法を通してみなさん興味を持ってもらい、様々な本を読んでよりよい人生を送っていただければ幸いです!!
まとめ
1 とりあえず分散など安直な戦略家にはならない!
2 欠点に気づくため負けてれる時に負けておく
3 孫子の兵法は裏技ではなく、基礎の中の基礎
今回の本はこちら↓