メンタルケア

ダメな子と思いたがる アダルトチルドレン


新しい環境などで鬱や5月病に悩まされて始めていませんか?

鬱の種類は非常に細かく、原因も千差万別なのがやっかいなところです。

鬱の定義

一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。また、うつ病になると、ものの見方や考え方が否定的になります。うつ病かなと思ったら、自己判断をせずに、総合病院の精神科や心療内科、精神科のクリニックなどに相談しましょう。内科などのかかりつけの医師に相談したり、保健所や精神保健福祉センターの相談窓口を利用することもできます。うつ病を克服するためには、早めに専門家に相談し、しっかりと休養をとることが大切です。

今回はちょっとでも鬱を解決する考えのお手伝いとしてあまり知られていない「アダルトチルドレン」をご紹介します。

みのり
みのり
自身への投資として是非とも見てください!
ダメな子と思いたがるアダルトチルドレン

1 原因は自身の意識の蓄積
2 心の中に親がいて、その存在を維持する考えに偏る
3 現実とのズレをまず見つける


アダルトチルドレンとは

5月病:「5月病」は正式な医学用語ではありません。医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」といった診断名がつけられることもあります(全国健康保険協会)
この記事では「鬱」の一つとしてまとめさせてもらいます。

子供時代のトラウマ

アダルトチルドレン・・あまり聞きなれない言葉ではないでしょうか?

一見、言葉からは「大人になっても子供の振る舞いをする」という意味に見えますが実は違います。

意味は「子ども時代に、親との関係で何らかのトラウマを負ったと考えている成人」です。
自己認識の概念であり、医学的な診断名ではありません。

特に重要なのがトラウマを負ったと考えているところです。

トラウマ(心的外傷)

地震や戦争被害、災害、事故、性的被害など、その人の生命や存在に強い衝撃をもたらす出来事を外傷性ストレッサーと呼び、その体験を外傷(トラウマ)体験と呼ぶ。トラウマ体験となる外傷性ストレッサーには、次のような出来事などがある。

  1. 自然災害――地震・火災・火山の噴火・台風・洪水など
2. 社会的不安――戦争・紛争・テロ事件・暴動など
3. 生命などの危機に関わる体験―暴力・事故・犯罪・性的被害など
4. 喪失体験――家族・友人の死、大切な物の喪失など

 これらの外傷体験による精神的な変調をトラウマ反応と呼ぶ。トラウマ反応の多くは一過性に経過し、症状が軽く済む人も多いが、一部には、PTSD(Post Trumatic Stress Disorder 外傷後ストレス障害)と呼ばれる精神的後遺症が発症する。同じ外傷性ストレッサーであっても、その受け止め方や対処能力には個人差があり、ストレッサーに遭遇した全ての人にトラウマ反応が生じる訳ではない。
 子供は、非常に危機的な状況であっても、事件を目撃せずに済んだり、大人に抱かれていて安心感があったり、保護者が落ち着いて行動していた場合、トラウマにはなりにくい。子供にとって、虐待、犯罪、いじめなど、人への信頼が損なわれる出来事は、極めて深刻な事態であり、その後の人生に大きな影響を及ぼすことがある。
 また、外傷性ストレッサーに生活環境ストレッサーが加わると、PTSDの発症の可能性が高まるため、予防やケア活動においては、生活環境ストレッサーについても同様に配慮することが必要である。

このアダルトチルドレンは家庭内暴力やアルコール依存症などによるトラウマから家庭内が安全な場所ではなかったことから起きる後遺症です。

アルコール依存症

長期間多量に飲酒した結果、アルコールに対し精神依存や身体依存をきたす精神疾患。

アルコール依存症とは、アルコールを繰り返し多量に摂取した結果、アルコールに対し依存を形成し、生体の精神的および身体的機能が持続的あるいは慢性的に障害されている状態をいいます。

老若男女を問わず、長期間多量に飲酒をすれば誰でもアルコール依存症になる可能性があります。また、アルコール依存症はWHOの策定した国際疾病分類第10版では、精神および行動の障害の中に分類されており、ただ単に個人の性格や意志の問題ではなく、精神疾患と考えられています。

症状には、精神依存と身体依存とがあります。
精神依存としては、飲酒したいという強烈な欲求(渇望)がわきおこる、飲酒のコントロールがきかず節酒ができない、飲酒やそれからの回復に1日の大部分の時間を消費し飲酒以外の娯楽を無視する、精神的身体的問題が悪化しているにもかかわらず断酒しない、などが挙げられます。
身体依存としては、アルコールが体から切れてくると手指のふるえや発汗などの離脱症状(禁断症状)が出現する、以前と比べて酔うために必要な酒量が増える、などが挙げられます。

結果的には、その人にとって以前にはより大きな価値をもっていた様々な行動よりも、飲酒をすることがはるかに優先的な行動となってしまうのです。

その結果、自身も依存症になってしまったり、怒りと攻撃性を爆発させ問題行動を起こすことがあります。

しかし、鬱で悩んでこの記事を読んでいる皆さんはおそらく暴力もアルコール依存もない!という人が多いと思います。

それもそのはず、鬱として苦しむのは「暴力」という本人でもわかりやすいものが原因ではなく、
勉強する自分でなければ親が喜ばない尽くしてくれたからには結果を出さないと、など自身の意識が積み重なったものが原因だからです。

みのり
みのり
期待されるように振る舞わないと!と考えるのが特徴ですね

どれが真実かわからなくなる

「トラウマを負ったと考えている」について簡単に説明します。

これは実際されてもないことをあったと思いこむ被害妄想に似ています。
期待されていないという真実を受け入れたくない為に心を騙し続けていたり、失敗で見捨てられることを恐れてあたかも完璧を装っている行動に出てしまいます。

そして恐ろしいのが、実際に言われたことではなく、頭の中だけで起きている物事のため、期待されてないからどうなるなど、はっきりした物がほとんどないことです。

この意識が10代から積み重なり続け、20代で鬱の原因として発生。
いざ原因を頭の中で整理しようとしてもどれが真実かわからず、余計に迷宮入りしてしまい苦しみ続けることになります。

みのり
みのり
解決策が見つからないとどんどん焦って悪化しちゃいます

思いこみの肥大化

中には言われたことを過剰に思いこみそれが肥大化するパターンもあります。

たとえばなにか失敗して「あまり失望させないでくれ」と親に怒られながら言われたとしましょう。
親から見ればもっと勉強をがんばってほしいや、諦めないでほしいという意味だけかもしれません

しかし子供から見たら
「失望させてはいけない」→「失望させられたら追い出される」→「生活が困難になるから期待されるように振る舞わないと!」
と、過剰に悪い方向へ思いこみそれがいつしか事実として頭の中に居座ることになりかねません。

子供を捨てる親はいないとは思うのですが、その確証を得られないまま生活すると思いこみがより強度になりいつしか除去不可能なほど重く積み重なる事態となってしまいます。

捨てないという確証を得ようと聞いても怒っている最中なら「捨てることも考える」といわれるかもしれませんし、後日聞こうにも怖くて聞けずそのまま意識のそこに隠れてしまいます。

このように自身の意識下でどんどん原因が積み重なり、気づけばなにが事実かわからないまま鬱として苦しむことになります。

アダルトチルドレンとは

・トラウマを負ったと考えている状態
・期待される存在でいなければならないという意識の積み重なりが原因
・被害妄想や過剰な思いこみでどれが事実かわかなくなり、
 鬱が発生したとき迷宮化する

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