ボルカー議長

インフレーションから世界を守ったボルカー議長

今まさにインフレという危機が騒がれている中、かつて世界規模のインフレーションの金融危機から世界を守った人物
FRB議長『ポールA.ボルカー』がどのような姿勢で、どのような敵と戦い、どのような行動を取ったか学ぶことで
これから起きるであろうインフレーションに対する知識を手に入れましょう!!

みのり
みのり
インフレにどのような姿勢が必要か学びましょう!!
こんな人におすすめ

インフレに必要な知識を知りたい
過去にどのようにインフレを抑制したか知りたい人
FRB議長の姿を知りたい人

注意

この記事は初心者の中の初心者にもわかりやすくする為、あえてFF金利やケインズ・マネタリズムなど、理解するのに非常に時間がかかる内容を削っております。
また、年月日も可能な限り省略しております。
さらに知りたい方は是非とも著書を購入の上、読んで頂くことを強くおすすめします。

伝説の男 ボルカー議長

そもそもインフレーションは?

現代、FOMCが金利を0.75%上げるので株価が低迷しているなど様々なところで利上げの話題を聞くと思います。

そもそもなぜ金利を変化させるのか・・理想的な効果としては貨幣の価値を守り、物価の異常な変動(インフレーションorデフレーション)を抑制するためです。
人はできる限り安定な生活を送りたいと思っており、今日誕生日の人は1000円でバースデーケーキが買えて、また来年の誕生日にも1000円でバースデーケーキを買いたいと思っております。

もちろん、株式の比較や銀行の行動抑制の面もありますが、そこは今回触れないでおきます。

みのり
みのり
端的に、お札(国債)を持っているだけで、将来確実に買える物が増えます

増えない事態が起きると言うことは、
もはや国家の信用崩壊を意味します
先生
先生

そして、過去に世界を巻き込んだとんでもないインフレが襲いかかりました。
物の値段が全世界(資本主義の国はほぼ)で一律で上がっていったのです

あまりの上がり具合に、今年の給料で来年のバースデーケーキが買えなくなるのではないかと、将来の生活に不安を覚える日々が続きました。
もちろん、企業も今までに貯めた現金が無駄になるのではと恐れました。

唯一のインフレファイターFRB

そもそも、FRBとは何なのでしょうか?
そして話題となるFOMCとどんな関係があるのでしょうか?

FRBの名称は「連邦準備制度理事会」、FOMCは「連邦公開市場委員会」です。

みのり
みのり
もう略称しか使わないので忘れてもらっても大丈夫です

そしてそれぞれの関係ですが、簡単に大ざっぱに言うと

FRB
社長(議長)と役員6人
つまり本社の偉い人達

FOMC
金融政策方針をみんなで考える場所
FRBの偉い人(7人)と選ばれた支店長(5人)が集まる会議

今は世界の中心となっているアメリカが行う金融政策方針なので世界中が注目するのは当たり前ですね

そして、FRBは世界唯一のインフレファイター、つまり人間の欲望を抑える責務があると言われています。
そもそもあまり多くの人が金利を上げたいとは思っていません

金利が上がると資金確保コストが上がり、株式配当の底上げ義務が起き、株式より国債の方がよいと考えて資金が「株式→国債」に移動して株価が下がるという結果をもたらすからです。

みのり
みのり
お金が増える機会が減ることを嫌がるからですね

しかし、人間の欲望は恐ろしく、放っておくと国家すら崩壊しかねます。

金利が低いとお金を手に入りやすくなり、かつ金利がそのままなら貨幣を刷れば刷るほど勝ちになります。

そしてみんなが物を買い続けられ、店はよく売れると勘違いして値段を上げます。

それがずっと続くと紙幣がずっと刷られて値段は上がり続け
ついにはバースデーケーキを買うのに100万円札束が必要になります(笑)

極まると去年貯金した給料でバースデーケーキは買えなくなります

このような事態を防ぐためにもFRBが嫌われ役を買ってでも金利上昇にて人間の欲望と戦っているのです。

みのり
みのり
今のFRBってそんなにインフレと闘ってる感じが・・

言っちゃダメです!!
先生
先生

ポールA.ボルカーとは

1978年から1987年の間FRB議長を務め

頑固とした姿勢で、敵である
投機家・政治家による政策・貿易による損益・国民の意識
に対して一歩も引かず戦い続け、世界銀行の信頼を取り戻し、世界の危機であった長期インフレーションから世界経済を守りました

このインフレーションはただのインフレーションではなく
ドルが絶対的なゴールド引換券で無くなったり
抑制したインフレを政策の為に再び悪化させられたり
国民が外国の商品を買いすぎて収支を悪化させた尻ぬぐいをしたり、と
多くの要因がまるで絡まった波線コードの様になっていたものでした。

「優しさで志願者に対してNOと言うべきところをYESと言ってはならない」姿勢で立ち続け、「時が来るまで決して結論は出さない」慎重さを併せ持ち

なにより、各国との関係を長い間築き続け、インフレという世界共通の敵を退治すべく協力を提案し続けました。

そして米国大統領始め各国の有識者から頼りにされた末にインフレという巨悪を打ち倒すことができたのです。


ボルカーが生きた世界

激動の時代

ボルカーが生きていた時代は多くの激動がありました。

インフレーションのことやボルカー議長の事を知るためにも下の各記事に目を通し、今まさに迫り来る危機に備えましょう!!

(随時更新予定)

1 投機家にケンカを売られたケネディ大統領
2 完全雇用の為に金不足とインフレは無視!!
3 さらに投機家が加速!!
4 ゴールド引換券のドルがどんどん国外に!
5 願いは物価の安定
6 インフレ懸念時に行ってしまった金融緩和
7 矛盾から生まれたスタグフレーション
8 ドルによるゴールド引き替えは止めます!!

随時追加予定


 

本紹介

伝説のFRB議長 ボルカー 
ウォール街を追い詰めている「ボルカー・ルール」。その成立までに何があったのか? ポール・ボルカーはニクソン・ショック、ハイパーインフレなどの金融危機から世界を守り続け、どのような金融政策が経済を発展させるかにその身を捧げた、伝説のFRB議長である。ケネディ、ニクソン、カーター、レーガン、そしてオバマまで、米国の大統領が頼りにしてきたのがボルカーであり、スミソニアン協定、レーガノミクス、プラザ合意など、国際金融の歴史的瞬間には、いつも彼の姿があった。

 

毎週火曜・金曜に投資の役立つ情報を投稿しております!!

ブログまとめ

ブログ主Twitter