戦争論

判断の段階を知って冷静に! 戦争論④


どもです!!みのりです!!

本から投資法を学ぼうのコーナーです!!

株価を気にするようになった「脱投資初心者」の為、動じない投資マインドを作っていきましょう!!!

今回はクラウゼヴィッツ 戦争論の続きです。

前回の記事はこちら

ポイントはココ

1 判断は「本能・精神力・知力」の段階がある
2 不安は周囲に感染する
3 上の立場に不安が伝播した時の影響は計り知れない


判断の三位一体

戦争論
読まれざる名著の代表と言っても過言ではないクラウゼヴィッツ『戦争論』
戦争の本質をまとめ、過酷な競争の環境にいる方必見
アメリカ軍の軍事基礎にもなっている著書!!!

戦いの多面性

戦争は複雑怪奇で捉えることが非常に難しいです。
それはフィールドや天候といった運だけではなく、人間の判断も戦況として混ざるからです。

兵士一人一人の人生背景まではさすがに追い切れないので今回の記事では「兵士はまず裏切ること」という前提でお話しますね。

戦場で人間的判断として全体的に影響するのは戦略を考えたり相手の作戦に対抗策を考える将士です。

そして、将士は正しい判断を行うともに感情的重視の判断を行ってはいけません。
そのため、クラウゼヴィッツは「独特の三位一体」という3つの切り口が時と場合によって見せる面が変わると考えました。

今回はこの独特の三位一体について解説します!!

みのり
みのり
言葉にすると難しそうですが例を見ればすぐに理解できると思います

突き進む動物的本能判断

一つ目の多面性は「動物的本能」です

これは盲目的な本能と見なされており、憎悪や敵意を伴う暴力行為を行おうとする本能です。

憎悪や敵意に駆られて「敵を倒してやる!!」や「全滅させてやる!!」と突き進んでいく面で、考えがあるないに関わらず行動を起こしてしまうことがあります。

言わずもながらこの判断だけでの行動は軽率的で褒められる物ではありません。
そしてこれはたまに宗教的にや祖国の為になどと表現を変えて兵士に説かれることもあります。

戦において将士などがこのような動物的本能丸出しの作戦を執り行うのは持っての他です。ただ、兵士対してはこの本能だけを考えさせるのが良いという作戦もあり、戦いから逃げないようにしてなんとしても敵を討ち取らせようとした歴史もあります。

後先不明時の精神判断

二つの多面性は「精神力」です

戦は確かさと偶然性の賭けで、ある意味2つが混ざっているおかげで戦争を自由な精神活動とも説かれててます。

なにより先が見えずに何が起きるかわからない時、精神面が発揮されます。
そして危ないと見て立ち止まったり、時には行くしかないと勇気を出して進む判断を決めます。

現実において必ず予測通りになるとは限りません。
成功確率99%や99.9999999%もありますね

これを考えて勇気を持って行動に移し、そして不安だけで途中で投げ出さず、時には最悪な状況に陥る前に撤退を決めるという精神が将士には必要不可欠です。

動物的本能だけというのは成功確率も勇気も思考から外して止まらなくさせることです。
兵士が作戦中突然「これって大丈夫なのか?」と立ち止まってしまい、そして恐れを思い出し最終的に作戦を投げ出されたら指揮する者にとっては堪ったものではありません

おまけにそのまま逃げ出す者が続出すると作戦どころではなく、もはや敵に無条件降伏するのと同じです

みのり
みのり
命が掛かっているから仕方ないですね

知力による判断

最後の多面性は知力です。

クラウゼヴィッツは「戦争が単純に知性に帰属する政治のための手段であるという従属的(強いものに頼ったり言いなりになる)性質である」と位置づけております。
つまり何が自分たちの利益になるのか計算してそれを手に入れるべく振る舞うということです。

成功確率が高いからといって膨大な資金を使っても利益という結果が出なければ意味がありません。

ある場所での戦いに勝ったとしても最終的に土地や資源などを獲得といった勝者の意志を強要させることができなければ意味がありません。

戦争とはただ勝つのではなく敵と調停条例を結ばせ、土地の所有権などの意志を相手に飲ませることが目的です。

そうでなければ無理矢理土地を奪ってもそこが無法地帯となり他国からの攻め込みが止まらずその土地を利用して利益を上げることが困難になるからです。

土地を無理矢理奪ってそこで事業をしても防衛費の費用が出続けて利益が少なくなってしまいます
先生
先生

不安は伝染する

最後にもう一つ不安は広まってしまうことについてお話します。

判断の段階の精神面が未熟、もしくは考えてしまうことによって思考が不安でいっぱいになり逃げ出したりするという事例はお話しました。

ではその逃げ出すのが一兵士ではなく、将士である指示者であったらどうでしょうか?

すぐ想像できるように一兵士が怯えるのとは桁違いの悪影響を与えることになりますね。
なにせ指示する人が冷静ではなくなり、その指示は吟味されたものではなく突発的なものと見なされて一気に不安が広がり信用されることはもうないでしょう。

そうなってはもはや作戦どころではなく目も当てられない光景となってしまいますね。

なので立場によって不安が伝播することによる影響は桁違いに変わる為、指示する側の人間は基本焦りや迷いを見せないことが必須となります。

もちろん部下の動揺に一緒に感染するなど以ての外です。
指揮する人は戦況の全体のひどさを嫌でも見なければなりません

銃弾が撃ち込まれ榴弾は激しく頻りに炸裂して、数時間前まで話をしていた者が倒れていく
そのような惨劇を目撃しても冷静でいろというのはとんでもなく困難です。

・・・過去に全然戦況を見ず精神論でなんとかなると作戦を全然変えなかった国もあるのですケド

ただ、兵の言うことに耳をどれだけ傾けるかの調整もかなり難しいです。

 

概要が長くなったので今回はここまで!!

次回投資法へ落とし込みます!!


まとめ

判断の段階を知って冷静に!戦争論④
1 判断は「本能・精神力・知力」の段階がある
2 不安は周囲に感染する
3 上の立場に不安が伝播した時の影響は計り知れない

 

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