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戦い乱れる場所を避ける!!
バトルロワイヤルの危険性
それ戦勝攻取してその功を修めざるは凶なり。命づけて費留と曰う
敵に勝利をし、苦労の末、敵の城を奪っても、そもそもの戦争を始めた目的を達成できなければ、これは失敗ということになる。このことを費留ー骨折り損のくたびれ儲けという。
バトルロワイヤルはご存じですか?
ある一定のフィールドに多くの人が集まり、最後の一人になるまで戦い続けるバトル漫画でおなじみの試合です。
自分以外全員敵、さらにその敵の特徴も様々です。
そして個人同士の戦いに見えて、実は組んでいるグループがいたり、漁夫の利を狙おうとする人、さらには比較的安全なところからとにかく全体数を減らそうする人もいたりと、裏切り卑怯とにかく入り乱れます
戦うにしてもまず負けることを避けねばなりません
そして多くの人が一同に集まるバトルロワイヤルでは、裏切りや騙し、漁夫の利を狙う輩など気を張らないといけない場面があまりにも多いのは簡単に想像できると思います
多くの場所に気を張りつつ冷静に配分を考えすばやく対応するのは相当な経験と知識と技術が必要です
ハッキリと参戦すべきではないと感じられると思いますが・・
夢があるとすぐにバトルロワイヤルに
バトルロワイヤルは避けるべきと言っても、今やどこでも新しい物やアイデアが生まれるとすぐに競争相手が現れ、一気に集ることでバトルロワイヤルが出来上がる仕組みです。
新しくできたものの模造品や既存の商品と組み合わせたりとその商品の出る早さは驚くばかりです
1対1で戦っても、誰かがその戦いの存在を聞きつけ漁夫の利を行おうと企みます
なので意図せずしも「激しいバトルロワイヤル」になったことを見抜いて、可能な限り嵐がひどくなる前に撤退できるようになる必要がありますね
その激しいバトルロワイヤルになる傾向として「夢が見られるかどうか」が挙げられます
孫子が生きていた時代も国家統一(今で言う中国全体)という大きな夢を皆が追い求め戦いが繰り広げられてました
一時は秦が統一して、そして漢、隋・・・唐と歴史は繰り返されます
新しい技術が市場として生まれると、そこで大きな利益が獲得できるという夢を見て多くの参入者が出てきます
その利益は短い期間で他より倍以上の儲けを出す可能性が高いのでより人が集まるでしょう
おまけに参入者が多いということは脱落者も多く、生き残るものはより強いものに限定され、さらに勝者が確定すると一気に夢の世界が崩れて勝者以外はすべて負けが確定してしまいます
もちろんその業界が活発になるのは良いことですが、行き過ぎると利益を出せる場所を求め続けている人が我先にと利益を確保しようする問題が出てきます
イノベーションによる覇権の取り合いですね
投資で言う激しいバトルロワイヤルはどこか
真っ先の言うべきなのは「理由もはっきりしないのに参加者が多い」ところです。
別名イナゴと言うのですが超短期的な「理由がしっかりしていそうで急上昇した銘柄」のことです
「私でも稼げそう!」という考えと夢があるように見えたで参入した結果
ある程度利益を稼げても、いつの間にか掛け金を大幅に増やしてしまいます
そして多く保有している人が一気に売りを入れる(勝ちを確定)ことで大きく株価が下がり、もともと上がる理由がなかったために「もうだめだ!」と思う人が溢れて一気に崩壊します
おまけにまた上がると信じて続けてしまう方もいるのが恐ろしいところでもありますね
勝ち残るのは大ベテラン、もしくは仕掛け人ぐらいなので参入すべきではないのはわかってもらえたと思います
1 思惑がより入り乱れるところには参入しない
2 意図せず夢見る人が多くになった場合掛け金は増やさず荒れるまでに退却
3 バトルロワイヤルの勝者は大ベテランか仕掛け人、多くが損する
負けられる時には負けておく
本番以外でも負けを完全に回避する?
負けを回避するの注意点として、何でもかんでも負けを回避しなければならないというのは間違いです
負けないというのは一切勝負をしないということでも達成できますし、負けを回避するを免罪符として違法なことも平気でやってもいいというわけではありません
練習でも負けてはいけないという印象を持つかもしれませんが、負けてはいけないのは本番と捉えた時だけです
逆にスポーツでいう練習試合で負けれる時に負けて慣れることも大切です
腕利きのギャンブラーも全勝無敗ではなく、負けるときは負けます
ただ、この負けはいつか訪れる勝負時でも動じない心を作るための負けでした
言葉が悪いですが、違法ではないというぎりぎりのラインを見極めるためにも試しなどは必要です
スポーツなどでも相手が嫌がる作戦を立てて実行すれば有利になるという現実があります
戦でも不意打ちと言う相手が嫌なことをすると一気に形成が変わりますね
言うまでもないですがスポーツでいうスポーツマンシップは守るべきなのでこれを破る相手が嫌がる作戦は言語道断です
正しい負け方
負けれる時に負けておくのはよいですがここで気をつけておかないといけないことがあります
それが何の準備もせずただ負けを重ねることとあらかじめ予想を立てておかないことの2つです
適当にやってひとまず失敗する当たって砕けろはおすすめしません
何の準備もしないで負け続けるの最大の問題点は、合っているパターンを絞るなど理想とする目標にたどり着くまでに時間がかかり過ぎることが挙げられます
失敗から学ぶより、失敗しないであろうと思っていたところから学ぶ必要があります
立場で捨てるべきではないものが変わる
負けから学ぶということで覚えておいてほしいことがあります
それは人や立場によって「負け」の定義が変わることです
それぞれ「切り捨てるなんてありえない絶対重要なもの(以下、絶対重要)」を持っています
そしてその重要なことは必ずしも皆同じく絶対に重要と思っているとは限らないということです
例 野球チームのピッチャー
野球のチームにそれぞれ
①普通のピッチャー
②戦略的なピッチャー
がいました
絶対重要
「目の前にバッターを打ち取る」
「相手を0点に抑える」
絶対重要
「点が取られるとまずい展開に打たせない」
「試合に勝つ」
まずこのピッチャーの違いは何でしょうか?
①との大きな違いは②の戦略的なピッチャーはすべてのバッター相手を打ち取るということをしなかったことです。
何をしたかというと、点数や展開的に余裕がある時、若いバッター相手にわざと甘い球を出してました。
当然バッターはチャンスと見てヒットやホームランを打ちます。試合的に点数は有利な時に行うので最終的な試合結果には関係しません
すると相手の監督は「若いやつはあの『②の戦略的なピッチャー』に強いんだな」と考え、そして点が取れるチャンスの時に代打として使ってみようという作戦を立てます。
もうおわかりの通り、点が取られるとまずい展開になった時、前に打たせた若いバッターが代打として出てくるでしょう。
あとは本気でボールを投げ打ち取るだけです。
言わば目の前のバッターだけに集中するのではなく、試合の勝利を選ぶために「目の前にバッターを打ち取る」「相手を0点に抑える」という①普通のピッチャーの絶対重要を捨て駒にしていたのです。
このように「切り捨てるなんてありえない絶対重要なもの」は人によって変わります
そしてさらに階層によっても絶対重要は変わります
例 プロ野球の監督と球団
③野球監督
④球団
目の前の勝利より優勝
優勝よりも観客動員や利益重視
ある年この③の監督率いるチーム優勝しました。
この功績は称えられるものであり来年も優勝に導く監督として続投が期待されるものです。
しかし④の球団から見ると③の監督の戦いは観客が増える戦い方ではないと見えました。
その結果、優勝に導いた③の監督を解任して観客が増えて利益が出る戦い方をする監督にシフトチェンジさせました
このように③の監督と④球団という間にも絶対重要なものに違いがあり、球団にとっては優勝したしても継続できなければ意味がないため、このような認識の違いが発生します
投資においても目の前のトレードを成功させることを第一としている人もいれば、最終的にプラスであれば問題なしと言う考えの人もいますのでご注意を