世界倒産辞典

世界!倒産発見!!①


どもです!!みのりです!!

本から投資法を学ぼうのコーナーです!!

株価を気にするようになった「脱投資初心者」の為、動じない投資マインドを作っていきましょう!!!

今回は世界の倒産した会社をわかりやすくまとめた「世界倒産図鑑」です!!

ポイントはココ!
1 倒産という失敗から学べることは多い
2 倒産パターンは「過去の亡霊型」と「脆弱シナリオ型」の2つ
3 顧客による新規事業参入の課題は実はメジャーな問題

世界倒産図鑑について

倒産≒会社がなくなる

世界「倒産」図鑑(著者:荒木 博行)は世界の倒産した会社を素人の私でも理解できるぐらいとてもわかりやすく解説した本です。

成功のみから学ぶのではなく失敗からも学び、投資をより確実にみのるものにしましょう!!

 

先に注意なのですがここでの倒産は「会社が完全に無くなった」ではなく、「経営が行き詰まり債務弁済ができなくなった」ことを指してます。

なので倒産してもそこから更生法や再生法を通して復活した会社もあります。

みのり
みのり
倒産しても必ずしも消えるわけじゃないですよ!!

そしてもうひとつ注意なのが、あくまで「誰でもわかるように」している本なので詳しいデータはあえて無くし、理由も100%それが原因とは言い切れないのでそこはご了承を

失敗しないと気づけない

具体例に入る前にこの本の概要をサクッと・・

ビジネスについて語られる時は主に成功体験について語られることが多いそうです。

『できる経営!画期的な手腕!無限の可能性!』

確かに本屋で今まさに成功している企業の本が表紙を向けられてたくさん並んでますね(笑)

だからこそ「失敗しなければ気づかないこと」はなかなか語られることはないです。

しかし、経営は投資と似ていることも多く、景気の波に乗って短期的な成功を遂げてしまい、成功途上に起きる「本質的な課題」の誕生と成長に気づきにくくなります。

その課題が利益に隠れ、水面下で肥大化してある時手に負えない問題として襲い掛かってくることを忘れてしまいます。

 

慌ててなにが起きているのか理解する間もなく決してしまいます。
孫子の戦略そのままですね(笑)
おまけに、当事者自身が問題を見えにくくしているという加担事例が付いてきます。

本の中で失敗の型は大きく2つ分けてあり
ひとつが「過去の亡霊型」成功体験に囚われ戦略変更が遅れるケース。

そしてもうひとつが「脆弱シナリオ型」成功確率が低いがたまたま上手く行き、それを続けて最終的に失敗するケース。

この2ケースを中心にまとめられてます。


新規事業の入り方をまちがえたトイザラス

世界最大のおもちゃスーパー トイザラス!!

では最初に簡単で身近な会社例を

おもちゃのスーパーマーケット「トイザラス」です!

みのり
みのり
子供のころ行くだけでもわくわくしてました

トイザラスは1957年にアメリカで広がっていた、多くのものを低価格・短時間で購入できるディスカウントショップの手法をおもちゃ市場に取り入れた企業です。

1988年にはアメリカの2割のシェアを取り「世界最大のおもちゃスーパー」として名をはせました!

その頃のトイザラスは周りのおもちゃ屋を消滅させるほどの強さを持っており、1991年に日本にも「トイザらス」として参入し、日米の貿易摩擦になる程のインパクトでした。

ちなみに「ら」とひらがなで書くのは子供が書いたという表現が有力です。

 

しかし、順調なトイザラス突然暗雲が訪れます・・・ネットショッピングのe-コマース事業です!!

瞬く間に広まったネットショッピング

ネット販売にいち早く参入した「イートイズ」はサイトの使いやすさも品ぞろえも圧倒的によく、ラインナップは10倍以上!!トイザラスより格段に強くなりおもちゃ需要を搔っ攫いました!!

トイザラスも負けじとすぐにネット販売に力を入れようとしましたが商品の遅配による訴訟既存店舗の配慮を優先するなどで出鼻を完全にくじかれました。

ちゃんとトイザらス・ドット・コムを投資して立ち上げたのですが、価格決定権を与えずSEOが愛想尽かす状態でした・・・

 

その後Amazonと長期契約を組むも黒字化にならず、アマゾンVSイーベイが加熱して、アマゾンが一方的にトイザラスとの契約を打ち切る形となりました。

アマゾンから解約金はもらえたものの根本的な問題解決が完全に振り出しに戻され、価格競争にも破れ、買収にて再起を目指すも負債により投資がままならず倒産となりました。

アメリカの小売り業としては3番目に大きい倒産です。


トイザラスが敗れた敗因

新しい市場はまだ小さい

みのり
みのり
ちょっと駆け足気味でしたが何が敗因かまとめますね

一つ目が「ルールが変わっても既存のルール前提での正しい対応を行った」です。

ネット販売が本格してきた時にも、既存の店の経営をこだわるあまり参入が遅れました。

みのり
みのり
つまり経営陣の傲慢と消極性が問題ですね!
いや、そんなに単純でもないのですよ。むしろネット産業には早めに気づいていたと思いますよ
先生
先生

経営陣の腰が重いというのがありましたが、ではなぜ重かったのでしょうか?

 

それは顧客の存在です。

 

いわば「モノ言う株主」、出来たばかりのネット販売の事業は市場が小さく、これから本当に大きくなるのか不明でした。
逆に店舗販売はすでに規模が大きく、シェアも大きく利益の額が桁違いでした。

投資家の皆さんは大企業に安定的なリターンを求めますか?それとも、大きい市場を一気に放り出し挑戦的なことをやってほしいですか?

みのり
みのり
投資家は簡単にベンチャー企業に投資変更できるけど、実際の経営陣の人たちは簡単に決められませんね・・・

投資家という顧客から見ればすでに市場が大きいところで安定的な利益を求めているので既存の経営を行うが正解となってしまいます。

これが一つ目の問題「ルールが変わっても既存のルール前提での正しい対応を行った」です。

しかし、この問題はイノベーションの変化によってどの企業にも襲い掛かってくる可能性があります。

なので実は割とメジャーな問題です。

トイザラスのさらなる間違い

ではトイザラスが悪化したのはなぜか・・

それは一つ目の問題ともう一つの問題が組み合わさってしまったからです。

その原因が「他人任せで対応してしまった」ことです。


まとめ

世界倒産図鑑 序章
1 倒産という失敗から学べることは多い
2 倒産パターンは「過去の亡霊型」と「脆弱シナリオ型」の2つ
3 顧客による新規事業参入の課題は実はメジャーな問題

トイザラスの本格的な説明に入りたいのですがいろいろ話が長くなったので今回はここまで!!

次回、もう一つの詳しい説明と投資法に落とし込んでいきます!!!

ではでは、次のブログでお会いしましょう!!!!
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