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頭の中の親
結果を追い求め続ける
アダルトチルドレンになると普段の生活における選択にも大きな影響を及ぼします。
特に顕著に出るのが受験や就職です。
いわゆる親にどう思ってもらえるかがわかりやすい場面ほど起きます。
期待され続けるにはわかりやすい結果をださなければなりません。
その最たるが受験と就職で、よいところ(学歴や規模が大きい)に入れたという証明こそ手に入れるべき物となります。
現代日本社会を表わすことばとして,都市社会,情報社会,消費社会,少子
高齢化社会などが用いられているが,学歴社会ということばもその一つであろ
う。筆者の目に付いただけでも『超・学歴社会』『高学歴ノーリターン』『人は
なぜ学歴にこだわるのか。』『教育と選抜の社会史』『学歴と格差・不平等』な
どの本が最近出版されているし,雑誌においても「学歴と給料」「高学歴難民」
といった特集がみられる。このような現象は,日本が学歴社会であり日本人の
学歴や学歴社会に対する関心が高いことを反映しているのであろう。教育社会
学者の苅谷剛彦は,日本ほど学歴について書かれた文章の多い社会はめずらし
いという。「学歴がその後の地位を規定するという事実を取り立てて問題視す
る議論が,一般の雑誌や新聞などでこれほど活発に行われ,学歴社会論として
ひとつのジャンルを形成するほどまでに広まっている社会は,日本をおいてほ
かにはない웋웗。」さらに,彼は,イギリスで「階級社会論」が書かれ,アメリカ
で「多民族社会論」が論じられているのと対照的に,日本では「学歴社会論」
が発表されているといい,学歴社会という社会のとらえ方が,日本社会では
「常識」といえる社会認識になっていて,それが教育拡大の一要因であったと
もいった
では一度手に入ればもう束縛からは逃れられるのでしょうか?
もちろん違います。
さらなる結果を求めて行動し続けるしかありません。
ダメな子と思い続ける
さらなる結果が必要とわかると頭の中である存在が声をかけてきます。
「今のままではダメだからもっとがんばりなさい」
この言葉を聞いて発破をかけられ再び勉強などに駆り出されます。
声の正体は誰でしょうか?
親・・・に見えますがその正体は親ではなく「自身が作り出した親のようななにか(以下、頭の親)」です。
ただ、本人は本物の親と思いこんでしまっているところが厄介です
頭の中にいる親は、私たちが肥大妄想した期待されないといけないいうプレッシャーや失望されたときに起きる最悪なことの可能性で作られています。
なので実際に親から言われてないことも「言われたこと」として思考を支配しています。
この頭の中の親が常にあなたの行動を束縛し、選択権を奪い気づけば自身の意志で決めた物かわからなくさせています。
頭の中の親を生かしている材料
この頭の中にいる親ですがなぜ頭の中に居続けられるのでしょうか?
本来脳は不要となった考えは自然と消えていきます。
小さな頃は悪いことを考えていたけど今では完全に忘れたなど、生きるのに邪魔な物は持っていても仕方ありません。
その考えを生かす食料(快楽や結果、危機意識)がなければ忘れるはずです。
では、頭の親は何で生き残っているか・・
それは「ダメな自分の存在」です。
事故や災害のトラウマが忘れられないのもそれを忘れると、命の危険に繋がるからで
「命の危険」というエサがそのトラウマを生かし続けます。
頭の親も「ダメな自分の存在」を栄養に生き続けます。
その供給源を絶やさない為に「今のままではダメだからもっとがんばりなさい」とあなたに言い続けてきます。
そしてあなたはダメな自分と自己否定を行い、その頭の親を育てる為に勉強や仕事の方向に向かわせます。
もちろん、大きくなった頭の親は転職など大きな決断を考える時にもズカズカと入り込んで来て考えの軸を「親を失望させないものか?」とねじ曲げに来ます。
なによりその頭の親は本物の親ではなく、あなたが作り出した偽物ということを覚えてください!
・期待され続けるにはわかりやすい結果が必要
・結果を手に入れても頭の中で育った親が「ダメな子だから・・」と
さらなる結果を求めさせる
・自己否定が頭の親を生かし続ける